「燃えよ イレブン」

― 33期生の卒部に当たって ―

総監督 大津 保男

 BJ33期生11名が、新しい環境に向けて大きく羽ばたく時を迎えました。
 月並みながら、今日までBJでのサッカーを続けてきてくれた君たちの頑張りに、心からお祝いと感謝の拍手を贈りたいと思います。

私にとって、今回が卒部証書を渡す最後の機会となりますので、ある意味、君たち以上に感慨深いものがあります。きっと、本日の卒部式は、BJでの良き思い出の一頁として、末永く私の脳裏に刻まれることでしょう。

さて、君たち33期生の始まりは、もみじ保育所の「楊 博川」君がお兄さんと一緒に入部した時で、同じく1年生で活動を始めたお兄さんの影響でしょうか、翌年には田園幼稚園の「曽根舞花」さんが入部してくれました。
 紅一点である幼稚園児「まいか」の活動は、女の子もBJでサッカーをしているのだというPRにつながり、当時1年生の「しいな」や「まいこ」が入部するきっかけにもなったと言えます。このことは、後に「FC厚木ガールズ」としてのBJ勢の活躍にも寄与するものです。

さらに、戸室小「五十嵐健人」君、厚木小「蜂谷大我」君、妻田小「片岡大基」君、依知南小「鮫島 颯」君、戸室小「金澤魁人」君、厚木小「小黒貴史」君、厚木小「原田光希」君、厚木小「二見龍門」君といった具合に、夏休み前までに、近隣の色々な小学校からBJに来てくれました。
 この勢いはその後も続き、厚木第二小から「原田大輝」君「原田大夢」君の双子兄弟、さらに厚木小の「鈴木謙吾」君と、1年生のうちに結構な人数が揃うことになりました。
 君たちと一緒に練習したり行動をともにする中で、「はやて」の機敏でタフな動き、「たかし」との相撲での対戦の数々、「みつき」のユニークキャラなども記憶に残っています。特に、「きぃ」(弟)と「むぅ」(兄)には、しばらくというか結構長い間、その識別に悩まされ、親やコーチの呼ぶ声でかろうじて認識するという状態であったのも懐かしい思い出です。また、「鈴木三兄弟」の末っ子である大柄な「けんご」が入部し、現在につながるそのスピードとパワーの片鱗が伺えた時、チーム全体が一段とたくましくなった感じがしたものです。

2年生になって厚木小の「小川 慧」君が加わり、そろそろ33期も人数的に安泰かと思っていた矢先、引越しや、様々な事情があっての退部が続く状況となったのは、とても残念なことでした。
 しかし、原田さんなどの働きかけにより、3年生の終わり頃には厚木第二小の「松浦大起」君と「ウボスイ・ピラカーン」君が、そして4年生になってからは「杉本 星」君「島田悠生」君というふうに、厚木第二小のメンバーが相次いで入部し、33期生のピンチを救ってくれましたし、その後も、遠く鳶尾小の「町田優斗」君(Mと)や依知南小の「鈴木夕斗」君(Sと)が入部してくれたため、今日、こうして「33期イレブン」として送り出すことができるのです。

そうは言いながらも、私の記憶にある限りでは、試合や行事で全員が揃った場面というのはほとんどありません。ガールズでの活動等のほか、骨折などの怪我によるもので仕方ないのですが、もしかしたらこの卒部式が最初で最後なのかも知れません。

さて、BJ創立30周年の節目として、各種の記念行事を経験したのは君たちが3年生の時でしたね。この時の大勢の先輩方の期待や励ましが後押ししたわけではないでしょうが、その翌年の6月には、緑野招待杯で優勝カップを獲得し、12月に開催したリベカル杯では鮫島さんのじゃんけんの強さもあって優勝、続くクリスマスカップでも優勝するなど破竹の勢いを感じたものです。
 
また、この前後のFC厚木ガールズでは、「まいか」を始めBJ育ちのメンバーの活躍による優勝等も相次ぎ、技術や得点感覚の面でもガールズのコーチから大いに期待されていることに誇りを感じました。

5年生の夏、数名の6年生とともに参加したお台場の国際交流館での「キッザニアカップ2009国際交流こどもミニサッカー大会」には、私自身、引率責任者として貴重な経験をさせてもらい、優勝というお土産も手にできました。
 君たちも普段と違う環境の中で、のびのびとサッカーをし、集まった色々な人との交流を心底楽しんでいたことが思い出されます。

児玉コーチを始め熱心な指導者やサポーターに囲まれて、君たちは個の技術を磨き、サッカーに取り組む姿勢というものも学んできたことと思います。
 BJオリンピックで毎回のように自己の記録を更新し、BJとしての新記録を塗り替えてきた「はやて」などの姿を見ると、君たちの中の秘めたる闘志というか意志の強さを感じざるを得ません。
 BJでの活動はここで区切りが付き、それぞれ新しい道を進むわけですが、これから先、児玉コーチの求める「オシャレ」なプレーに一層の磨きをかけ、後輩たちはもちろん、君たちを見守ってきた多くの指導者やサポーターを、「う〜ん」と唸らせるように引き続き努力して欲しいと思っています。
 また、技術や闘志とともに、人間性の面でもさらにブラッシュアップをし、『個性豊かで魅力溢れる「33期のイレブン」』となり、みんなの前にちょくちょく出没してもらうよう期待しています。
 君たちの“伸びしろ”は無限です・・・・。
 33期生 バンザ〜イ!!